疲れる振動から
おさらばしたい
路面環境はいつだって不安定、常に快適に走れるという事はまずありません。
ボコボコした凹凸が振動を生み出し徐々にライダーを疲弊させます。
ロングライドで、グラベルライドで、厄介な振動を緩和したいサイクリストに嬉しいパーツが新登場!
かゆい所に手が届く東京サンエスの開発力に今回も驚愕です。
GRUNGE
レンジャーASシートポスト
ポスト径:27.2mm
重量:420g
長さ:360mm
オフセット:20mm
¥15,180-
レンジャーASシートポストはヤグラ直下のパラレル構造の動きにより後輪から伝わる小さな振動を緩和するアンチショック機構を搭載したシートポストです。
機構が大きく動いて緩和するのではなく、パラレル構造の中心にあるエラストマーが振動を吸収して快適さを生み出します。
スプリングを使ったサスペンションシートポストのように極端に沈み込む事が無いので違和感なく乗車する事が可能です。
またエラストマーは硬さが異なる物が3種類付属し、ライダーの体重や好みに合わせてセッティングを変更出来ます。
リンクケージアームには定期的に潤滑油、またはスプレーグリースの塗布が必要です。
雨天やマッドコンディションでの走行をする際はフェンダーと併用して汚れないよう保護し、走行後は洗浄と潤滑をして頂く事で性能を長く維持する事が出来るそうですよ。
このシートポストは大きな衝撃を緩和せるのではなく、路面から伝わる小さな振動を吸収する事を目的としています。
だからこそ大げさな機構にする必要がないので、ロードバイクでも十分に使える軽さとスタイリッシュな形状にまとめられているのだと思いますね。
GRUNGE
レンジャーASステム
ステム長:70mm 80mm 90mm
重量:333g (80mm)
ハンドルクランプ径:31.8mm
¥10,780-
レンジャーASステムもまたアンチショック機構を内蔵した前輪からの振動を吸収してくれる画期的なパーツです。
レンジャーASシートポストと同様に硬さの異なるエラストマーが3種類付属し、好みの硬さに変更可能となっています。
このアイテムはスタッフ的には発表当時から興味津々、いいなぁ~欲しいなぁ~いつ出るのかなぁ~と待ちに待っておりました。
買いました
(突然の購入宣言)
レンジャーASステムインプレッション
my new gear...
レンジャーASステム(90mm)を導入してみました。
早速20キロほど使用して感じたのはフロントフォークを通して伝わる振動が明らかにマイルドになっています。
オノマトペで例えるならばザラザラとした尖った振動がトツトツとした丸みのある振動に変化し、小さな振動は気にならなくなりました。
ある程度荒れた路面や小さな段差で受ける衝撃は普通に感じますが、伝わり方はほんの少しだけソフトな印象です。
振動のレベルを仮に10段階で区切った時、1~2の小さな振動には効果テキメンという感じですね。
タイヤを少し太くしたような乗り心地の変化に近いと思います。
ただマンホールの上を通過した時に気が付いたのですが、手のひらに伝わる振動がソフトな分、サドルから伝わる振動の強さを明確に感じやすくなりました。
従来のステムでは前輪・後輪、どちらからも伝わる振動を1つの衝撃として捉える事が出来ました、レンジャーASステムにしてからはそれぞれ性質の違う振動を前輪と後輪のそれぞれから感じます。
それだけレンジャーASステムの振動吸収効果があるという事でもあり、レンジャーASシートポストと合わせて導入してみたくなりましたね。
これがあれば積み重なりやすい小さな負担を減らすことが出来る、長い距離を走れば走るほど恩恵を感じられるアイテムではないでしょうか。
ただ導入をして一つ悲しい出来事もありました・・・
ステムのクランプ幅が広い為、愛用しているルートワークスのマウントを取り付けられなくなってしまいました。
クランプ幅は約53mm、一般的なステムは約40mmな為、1センチ以上広く作られています。
ハンドルバーバッグや両持ちタイプのメーターマウントを取り付ける際には要注意です。
またクランプ位置に十分なスペースの無いエアロ形状のハンドルは使用できない可能性があります。
購入をされる前に使用したいアイテムとの相性をぜひご確認ください。
レーサーではないサイクリストにとって大事なのは軽さよりも、速さよりも、やっぱり快適さ。
1分1秒の速さより、1分1秒を常に快適に走りたい方にイチオシです!
レンジャーASシリーズで快適なサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
そして私は新しいハンドルバーバッグを探す旅に出ます。