25 DOGMA F 試乗しました。
外観的な変化。
外観的変化は空気抵抗改善に大きく関与し、結果仕事量の観点から軽量化と同等の効果が得られるとした考え方により今回のモデルチェンジで重要項目です。
「グランツール期間中、空気抵抗係数が0.2%向上すれば、175gの軽量化に相当する」
前DOGMA Fより108gの軽量化もありオールランドバイクとしての総合力アップが期待できる訳です。
デザインコンセプトに大きな変化は無いようなので一見、同じ感じに見えてしまいますが、前モデルと比較して細部の至る所が異なっているのが判ります。
新旧DOGMA Fを並べて見るだけでも細部の至る所に違いがあります。
その他の詳細は割愛します詳しくはピナレロジャパンホームページへ。
スペック
今回の試乗車スペックはこれ以上無い程の内容!
CAMPAGNOLO SUPER RECORD WRL
CAMPAGNNOLO BORA ULTRA WTO 45
PIRELLI P-ZERO RACE TLR
フレームと合わせると総額¥2,500,000超のスーパースペック!
これは凄いぞう!
インプレッション
自分のベンチマークはMY22 DOGMA F
まず走り出してあれ?となる。直進しているのに、
ハンドリングがキマっている。いやこの状態でこの感じおかしいでしょ?と自問自答です。
試しに軽くスラロームまでいかない程にハンドルを左右に切ってみる。
50サイズ比ジオメトリー変化は、リアセンターが1ミリ長、フォークオフセット4ミリ長、ホイールベース5ミリ長
勿論スタックやリーチも変化している。
操舵してもホイールが吸い付くように路面をトレースする。日常22DOGMA F乗っているにもかかわらず、こんな流しの状況下で感じる?ぐらいの違和感。
その後もUターンや直角コーナーで改めて感じるオンザ・レール感。これこそDOGMA。
もう一つの走り出しあれ?は、走り出し思った程軽くない?この違和感は試乗中ずっと続いた感覚です。でも速く走る。
試乗1本目
新宿本館のヤング二人、三上と植竹と奥平店長。往路初っ端から自分にはハイペースで追い風アタック食らって、千切られた後もペースを保てるのはバイクの速さだと感じる。復路は向かい風だが二人に付きイチでなんとか付いていく。速いんだけど違和感が続く。
試乗2本目
一人で。自分のペースで走ってみる。直近の経験でいうとTREK MADONE SLR GEN8と共通する感覚があるが、TORAY M40X使用のバイクという先入観があってのこと。
MADONE SLR GEN8はEMONDA SLR 3RDの延長線上にある剛性アップ感でしたが、25DOGMA Fのこの感じはDOGMA F10のT1100G 1KモデルからXLIGHTのT1100G UDに乗り換えた時の違和感にも近い、僅かに強く撓っている感覚かもしれない。
22DOGMA FのTORAY T1100Gの特徴はたわみ戻りの速度の速さです。戻りの速さに馴れないとフレームの戻りに自分の力を跳ね返されてフレームの硬さと感じてしまいます。
M40Xはたわみ戻りの速さがT1100Gほどではないが、より強く踏ん張るのでフレームの硬さの質と強さの変化が違和感の原因のようです。単純なフレーム剛性アップでありませんでした。
こうなると当然ペダリングのタイミングが変わってくるはずですが、F8以来T1100Gに慣れているとなかなかスッキリ合いません。
ハンドルもよりエアロダイナミックなTALON ULTRA FASTへ、ステアリングコラム、ヘッドセット、ケーブルルーティングの最適化など外観に留まらないアップデートもトピックスの一つです。
試乗3本目
特にペダリングを意識して改めて自分のペースで行ってみる。バイクの硬さに馴染んできた自覚と共に、DOGMAらしい軽快感が戻ってくる、T1100Gほど跳ね返りが速くない分硬さに慣れ易いかも知れない。25DOGMA Fは前モデルにシルエットは似ているが、フレームのメインマテリアルの変更、ジオメトリーの変更含め別モデルと言ってもいいくらいな変化です。
まとめ
DOGMA F12以降、XLIGHTは統合される形でDOGMA Fに1本化されましたが、個人的には前作のDOGMA FからDOGMA F XLIGHTへ進化した感じです。あくまで個人的にですけど。
やはりDOGMAを超えるものはDOGMAだけですね。
PINARELLO JAPANの皆様 貴重なお時間ありがとうございました。