MAGENE EXAR TPUチューブ
23-28C
45、60、75㎜バルブ
¥1,650-
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こんにちは、チャーリー店上山です。
ここ数年で新登場したポリウレタン素材のTPUチューブ
スポーツサイクル業界は軽量なものを求め技術を進化させてきていますが
プチルゴムに始まり天然(ラテックス)ゴムとTPUになっていますね。
TPUとは?
熱可塑性ポリウレタンのことで熱を加えることで自由な形に成型でき”成型後も同じことが可能”
プラスチックなどは熱硬化性という特徴を持ち熱を加えて成型することで硬化し”成型後の変化が難しい”
こんなところでしょうか
大枠ではプラスチックという括りであることに間違いはありませんが性質の違いがあり製品の使い勝手にかかわってくるでしょう。
継ぎ目がある
ゴムチューブと違い輪っかでの成形は難しくチューブ状で成形し後から輪っかにくっつける方法になりますね。
この継ぎ目の部分は2重になっていて他よりも伸び率が低くここだけきゅっと絞ったような状態になります。
基本的には問題ないでしょうが少し心配にはなりますね。
継ぎ目と言えばバルブ分にもあります。
バルブ自体はチューブからしたら異質なものですのでそのまま差し込んでもちぎれててしまうので広く面をとってバルブをくっつけています。
許容幅は少な目
今回のチューブは23-28Ⅽの許容幅になっています。
正直この幅があれば今のロード業界では全く問題はないのですが
今までのブチルチューブは18-28Ⅽなど広い幅から見れば相対的に狭くはなっています。
これにはTPU素材というところが大きく関わっていて
膨らませて伸ばしすぎるとちぎれてしまうということですね
たとえるならビニール袋などでしょうか?
ひっぱったら少し伸びますよね?
スーパーなどで詰め放題の袋を少し伸ばして入れられる個数を増やす
これをやっている人たちはその袋の伸びを感覚的に理解し伸ばしているのだと思います。
チューブ単体で入れられる空気量
先ほど伸ばしすぎるとちぎれてしまうとお話ししました。
このチューブはバルブのところに注意書きがされていて
タイヤ内に入れていない状態で8psi以上入れてはいけませんよと書かれています。
バルブがプラスチック
バルブの素材はプラスチックを使っています。
普段なら金属なのでしょうがこれは軽量化の為でしょうかね?
ブチル比較
同価格帯のブチルチューブを持ってきました。
見ての通りサイズ感などは約半分くらいでしょうか?
重量を一般的なブチルチューブは100g前後で軽量なモデルで60~80gが多いでしょう。
今回のTPUチューブは36g!
もっとずっと軽くできており軽量性、ケチアイ性に優れているのではないでしょうか?
またブチルチューブはこすれに弱くサドルバッグ内でこすれて穴が開き使いたいときに使えないといった事件が起こったりしますが
TPUは素材柄こすれなどにも強くなっています。
もちろん過信は禁物ですが今までの容量で2本持っていけると考えるとそのあたりも安心なのではないでしょうか?
おまけ
バルブに通せるシールがついてきます。
他ブランドのようにバルブに名前が入っている物ではない為外見で何のチューブを使っているのか全く分かりません。
そのためEXARと書かれたシールを張ることでTPUを使っているよとアピールすることができますね。
最後に
本人にとってのメリットデメリットはそれぞれだと思いますが
メリット
・軽量性、耐久性でしょうか?
MAGENEのブランドからの発表は耐パンク性能1.5倍とのことでトラブルのリスクも少なくなるのではないでしょうか?
・しなやかさ
チューブを変えるだけで乗り心地が変わります。
正直金額が一緒ならこちらのチューブを入れることで今まで使っていたタイヤの乗り味が大きく変化し戻れなくなってしまうでしょう。
・携帯性
物理的に小さいのはストレージが制限される自転車という乗り物に対して非常にうれしく今まで1本持って走っていたところに2本にできる安心感は代えがたいのではないでしょうか?
デメリット
・リムブレーキだと基本的には使えないところでしょうか?
もちろんメーカーが使えるよと言ってくれているものもありますが熱で変形するものを熱して冷ましてを繰り返して言いわけがありません。
なのでやはりDISCブレーキのリムを熱さない方向で使える自転車がおすすめですね。
・取り付けに気を使う
ここに関しては人によりますね上山個人的には取り付けはやりやすいタイプのチューブに思いました。
”チューブ単品で空気を入れすぎない”という言葉が書いてあるから難しいと思われる方がまれにいますが、逆に単品でチューブだけに空気を入れたいと思ったことはないですよね?
・修理パッチが基本的にはありません
MAGENEのEXARには修理パッチの販売がありません。
前に発売していたTPUチューブには修理パッチの販売があるものがありましたが
それも一時的なもので長期使用を目的としたものではないようです。
TPUパッチを接着剤で張り付ける方法のようですが日にちを置くだけで接着剤の間を縫って空気が漏れていくようになってどのみち帰ったら交換ということですね。
・再使用ができない
上の方でたくさん書かせていただいておりますが一度伸びたTPUは元のサイズに戻すことはできません。
そのため28Ⅽで使っていたものをタイヤだけ変えて28に戻そうとすると最初とは違った取り付け具合になり最悪嚙み込んで破裂といったことになります。
嚙みこんでの破裂はリムにダメージが生きやすく最悪はホイール事ダメになってしまうことも考えられます。
正直絶大なメリットに比べてデメリットは長く書きましたがこの程度と言っていいくらいの内容ですね。
ご案内は上山翔でした。