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【後編】ニセコグラベルオータライド参加!ロング➡EXロングに急遽変更!波乱しかなかった北の大地!

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福岡天神店】遊佐 崇史 24年09月28日

こんにちはY's Road福岡天神店の遊佐です。

全開に引き続きPanaracer NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2024の様子をお伝えします。

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実は右端にしっかり映っております。ピースが出遅れてしまった(笑)
写真提供:田辺信彦 様

~時は遡り前日BBQ~

遊佐「そういえば皆さんはどのコースにエントリーされてるんですか?」

キャノンデールジャパン一同「もちろんPAS Ex Long(約125km)一択ですよ!」

遊佐「皆さん逞しいですねぇ~僕はロング(約100km)です」

キャノンデールジャパン一同「せっかくだし一緒に走りましょうよ!」

突然の距離延長決定!!!

当日朝

ホテルを5時半に出るべく4時起床、膝は頑張り過ぎちゃった次の日によくある炎症気味な感じ。曲げるとそこはかとなく痛む。暖かい風呂で半身浴した後は朝食としてホテルからお弁当を頂いた。もうロビーにはちらほら集まっていてみんなでどう考えても食いきれない量のお弁当を急いでかき込んだ。その日の最低気温は9度最高気温は16度の予報。近年のニセコグラベルとしては最も寒い予報らしい。

 当日の服装

インナーウェア:モンベル ジオライン L.W.ラウンドネックシャツ
トップス:Rapha プロチームロングスリーブ トレーニングジャージ
ジレ:Rapha プロチームライトウェイトジレ
ボトムス:カステリ エスプレッソビブショーツ
レッグカバー:Gore Wear ゴアテックスウィンドストッパーレッグカバー
シューカバー:シマノ DUAL ソフトシェルトゥーカバー
グローブ:パールイズミ スーパーサーマフリースグローブ(10℃)
     パールイズミ アンバウンドグローブ(夏用)
携行ウィンドブレーカー:Rapha トレイルライトウェイトジャケット

結果的には途中シューカバーを脱いだくらいで一日通してこの服装で正解だった。暑くなったらジレのシッパーを開け、下りは閉める。長い下りはウィンドブレーカーを上に着て汗冷えを防止。グローブは集合時までは指ありを使っていたがその後は指ぬきで一日過ごした。最終的には雨に降られたので運動強度の上がらないグラベル区間は暖かいウェアを着ていない人たちは凍えていた。

バイクは特に前日と変わりなく、ツールケースにポンプ、タイヤレバー、チューブ2個、携帯工具を詰め、補給食や替えのグローブなどこまごましたものはルートワークスに。タイヤはグラベルキングX1 40Cで前1.8BAR、後2.0BARにした。

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集合

前日に会場から宿まではムチャクチャ登る(5.4km、227m)ことが分かったのでレース後の事を考えて会場まで車でバイクを運びました。会場では続々とライダーが集まりこれから始まる長い旅路に心を震わせています。僕は前日の軽いノリでロングからEXロングに変更しているので戦々恐々。一緒に走って下さるインターテックの営業さんにルートワークスに取り付けたゼッケンナンバーがビラビラしないようにタイラップを追加してもらったりして過ごした。そして6時30分、カウントダウンと共にスタートが宣言!されたが僕も含め他参加者も記念撮影に余念がなくワッと動き出す感じが無い(笑)。ゆるーい感じでスタートしました。

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先ずはしばらく舗装路を走り河川敷から軽いグラベルが始まる。やはり膝が痛い(笑)。

そしてまだ5kmくらいしか走ってないぞ( ^ω^)・・・。

人漕ぎ一漕ぎピリッとした感触が左膝から伝わるのでいつも以上に身体全体を使って筋肉を分散させて漕ぐ。

唐突に最大標高差のグラベル区間が出現。ここでの獲得標高は330m。時間にして開始40分程度で本日最大の山場を迎える。聞いてはいたがグラベルの登りは非常にキツイ。登坂に前荷重しすぎると後ろが滑る。尤もトップストーンのおかげでロスは最小限、思えばLeftyのロックアウト機能はイベント中一度も使わず解放したままでした。

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なんとか到着~。水の補給と塩タブレット、チョコの配布があったのでありがたく頂きます。Ride With GPSのデータを見ると8マイルなので約13km。この10倍も走るかと思うと序盤だが心が折れる(涙)。

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でも北海道、ニセコ、本当に走っていて気持ち良い。

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グラベルを走っているとこんな開けた景色が突如目の前に現れるのでそのたびに心を打たれる。

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最初のソファスポットに到着。こういう遊び心がこのライドの人気をここまで押し上げてますよね。

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順番を待ってみんなでパシャリ!まだ元気!

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途中変速機でトラブってるっぽい参加者の方を発見。お声をおかけして直させて頂きました。無事直って一安心。この方とはゴール地点でもお会いしました。完走おめでとうございます!

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32km、トヨウラエイドステーションに到着。ここではホタテ入りの暖かいクラムチャウダーとイチゴ饅頭を頂いた。寒い体に染みる~。そして気付いてしまった。グラベル区間では写真を撮ってる暇がない!登りも開けた場所で足を止めれば撮影出来るスペースくらいは有るんですが、当の本人にはそんな余裕なし(笑)、下りは無論です。なのでかなりダイジェストな感じになってしまいます。

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こちらの川上道有林は普段立ち入り禁止。こういった場所を走れるというだけでもお金を払う価値と魅力があると思います。

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ここからは渡渉(としょう)も交えて更にアドベンチャー感アップ!やはりザバーンと行かないともったいないので私は勢いよく行っておきました。勢いよく行くと周りで写真撮影している参加者から声援が頂けます。ここでビンディングシューズも濡れましたが走っていると意外と気にならず、このへんでトゥーカバーは外してしまいました。

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足が終わっているわけではないのですが、とにかく膝痛なので省エネが肝心。よって下りはぶっ飛ばさないと体力が持たないと判断。40km地点からはサスペンションを活かしてグラベル区間はなるべく最小限のブレーキングで下る。

がこれが判断ミス。

50kmぐらいだったでしょうか、下りの右カーブでスピードが出過ぎてしまい砂利の大きさが切り替わったタイミングでフロントが滑って落車。大き目の砂利に身体を削られながら横転。その衝撃でかばっていた左膝の代わりに右ふくらはぎが攣ります。左膝と右肘は大きい擦過傷、ジャージの下で分かりませんが右胸や腰も擦過傷があるっぽく、若干肋骨も痛い、終わったかもしれん。とりあえず一人先行していた為誰もいませんが念のため広いスペースまで出て応急処置を開始します。キレイな水で傷を流したいところですが登り終わっての下りで充分な量が無く、適当な量で汚れを流した後バンドエイドで止血します。一度血が止まってしまえばなんとかなりそうな雰囲気だったのでそのまま集団に復帰しました。

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58km、タチカワエイドステーションまで這う這うの体でやってきました。ここにきて当たり前ですがジャージが破けている事実に気付き凹みます。なんとジレにも穴が!ショック!そんなことを考えている場合ではないのですがアドレナリンで怪我の痛みより、ジャージの安否に気をもんでいました。しかし残り距離はまだ半分以上残っています。これから走る方は安全マージンを十分にとってグラベル走行しましょうね、自分が言っても説得力がないですが(笑)

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舗装路を走ってまだやれることを確信。このまま最後まで走ってやる!

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この時には今まで意識しなくても付かず離れずだった別集団もエイドでちょこっと出会うといった感じで各々のペースに。やはりグラベル区間の疲労度はオンロードの比じゃないですね。我々の集団もドロップしたメンバーがコースを変更して先のエイドステーションで拾うことになったりしました。

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さて、ついに来てしまった運命の分岐点。左に行けば125kmたっぷりのエクストラロング、右に行けば100kmロング。この瞬間までは正直迷っていた、辛かったらショートカットしよう。そもそもロングでエントリーしたのは自分の走力に相応しいのはそっちだと判断からだ。しかも怪我までしてしまっているんだ、ここで右に行ったって良いじゃないか、誰も文句は言わないだろう。でもちょっと一人旅は寂しいかも・・・

分岐は左に曲がりました、最後まで走り切ろう!

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エキストラロングのみが通過できるソファに到着。私と同じく大きな拡張ピアスを付けたキャノンデールスタッフと一緒に攣って終わった足を伸ばすべく地べたに正座して山を拝んだ(笑)。ここが大体84km地点。ここを過ぎれば次のエイドは100kmを超えた地点にある。

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104km、らんらん公園エイドに到着。ここに来るまでの話題は「おにぎりが食べたい」のみ。そう、ここのエイドステーションまで炭水化物の提供が無かったのだ。加えて前日のBBQで文字通り肉しか食べていない我々は炭水化物に飢えていた。補給食の甘みにも若干参ってきたころに、こちらのエイドステーションでは赤肉メロンと昆布か梅のおにぎりセットがふるまわれました!メロンは食べやすい様にカットされていた為、少し傾けた瞬間にいくつかのピースが芝生に落ちてしまったが写真を撮るのも忘れて平らげてしまった。そしておにぎりが美味い、人生で一番うまいかも。

こちらのエイドはミドルからロングまで全ての参加者の通過ポイントとなっている為、途中ドロップしたメンバーともここで再開できた。腹ごなしも済んで残り20kmちょっと、己の脚を奮い立たせ出発しようとした矢先、エイドに到着した参加者の方が降車の際バイクから手を放してしまい

ガチャーん!と大きな音を立ててバイクが倒れてしまった。ハンガーはその衝撃で真っ二つ。バイクはTopstoneのアルミモデル。

安心してくださいここにはワイズロードとキャノンデールジャパンが揃ってます!すかさずお声かけして私が予備にと持っておいたハンガーを差し上げて交換開始です。

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てきぱき交換してものの5分で終了。あと1,2分したら我々は完全に発っていたので本当に偶然居合わせてラッキーでした。この車体はワイズロード川崎店で購入されたとお伺いしました。ご愛顧いただきありがとうございます。このあとこの方も無事完走されたようです、おめでとうございます!

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さて、順調に功徳を積んでいるおかげか100kmを越えて脚のエンジンも回り始めました。最後の登り区間へ突入です。途中若干斜度がきつく初めての押し歩き。それでもあと少しという希望が見えてきて我々も互いに励まし合います。

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そして遂にこの瞬間が、最後は全員で並んでゴールしようと決めていました!

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ゴール!(裏から撮ったらSTARTでした(笑))

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キャノンデールジャパンの皆さんは休む間も無くステージへ!私は最前列で拝見させて頂きました。

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バンド演奏で感動のフィナーレです!本当にお疲れ様でした。

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イベントが終わって

総走行距125.45km、獲得標高2,408mの大冒険。日本で今一番熱いイベントが終わってしまいました。ニセコグラベルの真骨頂ともいえるエクストラロングを走らさせて頂きました、突然の申し出に関わらず快くコース変更を受け入れてくだいましたイベント関係者の皆様、本当にありがとうございます。苦楽を共にさせて頂いたキャノンデールジャパンの皆様にもこの場を借りてお礼申し上げます。

グラベル率50%はやはり伊達じゃないですね。向こう数か月分の荒れ地成分を接種したのでしばらくはお腹いっぱいです(笑)。もうグラベルはこりごりだと私を含めて皆さんしきりに仰ってましたが、来年またこの地に集結している気がします。

もし来年参加するとしたら反省点をいくつか挙げると、

・前日乗り過ぎないorz
・補給食はもっと持つ
 (1,500カロリー分は用意したが思ったよりエイドで配布される食糧が少なかった)
・タイヤは40Cより太くても良い
 (結構がれがれの場所ではもっと太くても良いと思える場面が多々あった。次Topstoneで参加するなら迷わず45Cにする。)
・レース後は1日北海道観光した方が良い
 (次の日の午前中の飛行機で福岡に帰るためレース後にバイクの片づけ、洗車、輪行袋に詰めてetc・・・が凄く大変だった。)

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レース後は爆睡し、朝5時にはホテルを発った。この日のニセコ町は霧が濃く、幻想的な光景を見せてくれました。必ずまた来るぞ!

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